ペットに関してよく議論になるのが「飼うなら犬と猫どっち?」というテーマです。
犬好きな人は犬派、猫好きな人は猫派、それぞれの立場で熱く語り合うこともしばしば。
ペットの中でも圧倒的人気を誇る犬猫だからこそ、このような話題が上りやすいのでしょう。
それではどちらを飼うべきなのか、結論を言えば人それぞれです。犬にも猫にもどちらにもメリット・デメリットはあります。
また、飼い主の性格や生活状況などによって犬の飼育が向いているか猫の市区が向いているかも異なります。
犬猫両方のメリット・デメリットを理解した上で、自分の好みや向き・不向きなども踏まえながら、どちらを飼うかじっくり検討すると良いでしょう。
犬猫どちらを飼うか考えるためには両方についてしっかり知ることが大切です。まずは犬を飼うメリット・デメリットから詳しく見ていきましょう。
犬を飼うメリット
犬を飼うメリットとしてまず挙げられるのは、一緒にアクティブに活動できること。例えば犬には日々の散歩が不可欠ですが、飼い主にとってもウォーキングになるので良い運動です。
また、公園を散策したり、ドッグランで遊んだり、犬を飼えば一緒に体を動かしながら楽しめることが多くあります。お出掛けしてともにさまざまな体験をしやすいことは犬を飼う大きな魅力と言えるでしょう。
なお、犬は元々群れで過ごす習性がある動物です。そのため、飼い主や家族などを自分のボスあるいは仲間ととらえ、密接なコミュニケーションをとる傾向にあります。このことから、犬は人間になつきやすい動物と言われています。
ペットに遊びの相手をしてもらいたい、もしくはペットから遊びに誘って欲しいなど、濃いコミュニケーションを取りたい人にとって犬は大きなメリットを感じられるペットでしょう。
犬はそのときの感情が表情やしぐさに表れやすいことも特徴ですが、喜怒哀楽を素直に表現する点もキュートに映るはずです。犬にはさまざまな種類が存在し、忠誠心が強い犬種も多く見られます。
飼い主に忠実な犬であれば、信頼関係を築きやすいため、躾もスムーズに行えるでしょう。そのほか、犬は縄張り意識が強い動物なので、見知らぬ人や不審者などに反応しやすく、番犬としての働きも期待できます。
犬を飼うデメリット
犬を飼うデメリットとして大きいのは鳴き声の問題です。犬は猫に比べて鳴き声が大きいため、うるさいと感じる人もいます。
また、恐怖を感じたり警戒を強めたりしたとき、威嚇目的で吠えることも。鳴き声・吠え声は騒音になり、ご近所トラブルを招く可能性もあります。
犬に無駄吠えなどをさせないためには躾が必要です。ただし、鳴き声・吠え声を抑えるための躾はなかなか飼い主が思うように進まない場合もあり、根気が求められます。
躾に手間や時間をかけなければならない点も犬のデメリットと言えるでしょう。
また、メリットの部分で犬と一緒に散歩を楽しめることを挙げましたが、人によっては毎日外を歩かせなければならないことを面倒に感じるかもしれません。
そのほか、日々必要なエサの量や生活スペースの広さに関してもデメリットが生じる可能性があります。犬は種類によって体格差が大きく、体重数kg程度の小型犬もいれば、人間とそう変わらない重量の大型犬もいます。
体が大きければ大きいほど必要なエサの量も増えるため、飼育のコストがかさむでしょう。また体が大きい犬が十分に体を動かすには、それなりのスペースが必要です。住まいの面積によっては十分な広さが確保できないという問題も浮上するでしょう。
犬と猫どちらを飼うか検討する際は、好みのほか、自分の性格や生活環境がどちらの飼育に向いているか考えることも大切です。ここでは、犬を飼うのに向いている人の特徴を紹介します。
外出が好きな人
メリットの部分で紹介した通り、犬はお出かけが大好きなペットです。そのため、外出が好きな人であれば犬とのお出かけも楽しめるでしょう。犬も自分と一緒にアクティブに遊んでくれる飼い主であればきっと嬉しいはずです。
生き物のお世話が好きな人
犬は猫よりも比較的お世話の手間がかかるペットだと言えます。躾に関しても日々の過ごし方に関しても、飼い主が手をかけなければならないシーンが多々あるため、このようなお世話を面倒だと感じる人は犬の飼育には向きません。反対に、生き物のお世話が好きで、さまざまな手間をいとわない人は犬を飼うのに向いていると言えるでしょう。
ペットと多くコミュニケーションをとりたい人
犬はその人懐っこい性格も大きな魅力です。飼い主に従順、一緒に遊ぶのが大好き、このような人好きのする性格は、ペットと密接なコミュニケーションをとりたい人にマッチするでしょう。犬の「自分を見て欲しい」「構って欲しい」という欲求をしっかり受け止め、楽しく触れ合える人であれば犬の飼い主に向いていると言えます。
住まいが広い人
犬は猫のようにジャンプをして高さのある場所に飛び移るなど、上下方向の移動ができません。そのため、十分な運動量を確保するにはそれなりの広さの飼育スペースが必要です。間取りに余裕がある家や庭のある戸建てなど、住まいが広い人も犬の飼育に向いていると言えるでしょう。
それでは次に、猫のメリット・デメリットについて紹介します。
猫を飼うメリット
猫を飼うメリットとしてまず大きなものは、鳴き声を気にしなくて良いという点です。猫も鳴きますが、犬ほど大きな声ではありません。
そのため、鳴き声を抑えるための躾をする必要がなく、この点は手間がかからないと言えます。また、猫の魅力としてよく挙げられるのは自由きままな性格。
もちろん個体差はありますが、人間の顔色などを伺うことなくマイペースを貫く傾向がよく見られます。
このようなさっぱりした性格である分、たまに甘えてくれるときの可愛さもひとしおと感じる飼い主が多いようです。
人間とあまり慣れ合わない性格ゆえ、自分で好きなように過ごしてくれるということも猫のメリットでしょう。
そのほか、飼育にそれほど広いスペースが必要ないことも猫の利点です。猫は平面を動き回るほか、上下にも移動します。
例えば床から棚の上への移動なども軽々できます。さまざまな方向に空間を移動するため、広々とした住まいでなくとも、環境の整え方次第で飼育は可能です。
猫を飼うデメリット
猫に関しては鳴き声などの躾はほぼ不要ですが、躾が全く必要ないというわけではありません。
トイレなどの基本的な生活習慣のほか、猫は爪とぎの躾が不可欠です。躾をしないと、家の柱や床、ソファ、じゅうたんなど、思い思いの場所で爪とぎをされて、住まいが傷んでしまう可能性があります。
爪とぎの場所をしっかり躾ける手間が発生することはデメリットと言えるでしょう。そのほか、猫の気ままな性格も人によってはデメリットと感じるかもしれません。
メリットの部分でも触れたように、猫は人間にベタベタしないタイプがよく見られます。
ペットとたっぷり触れ合いたいという人は、猫のドライな性格に対し、寂しい・物足りないなど不満を覚える可能性もあります。
なお、猫はジャンプして上下方向に移動でき、犬より行動範囲が広めです。そのため、注意しないと触れて欲しくないものに触れられる可能性があります。
大事なものを棚の上に置いておいたら猫に壊された、食べ物をテーブルに置いておいたら猫に食べられた、このようなトラブルが発生することも。
触れられたくないものは高い場所に置いておくだけでは猫のガードにはなりません。引き出しにしまう、蓋付きのケースにしまうなどさらに厳重なガードが必要なので、この手間もデメリットです。
最後に、猫の飼育に向いている人の特徴を見ていきましょう。
生き物の世話に慣れていない人
猫を飼育する際にももちろんお世話は必要です。しかし、犬と比較すればお世話の負担は軽いと言えます。そのため、生き物の世話にあまり慣れていない人は、犬より猫向きです。なお、生き物の飼育初心者であっても、飼育に関する知識の勉強や実際のお世話などを通し慣れていくことは可能です。
インドア派の人
猫は犬と異なり、毎日の散歩は必要ありません。ずっと室内飼いでほとんど外には出さないという飼い主もいます。飼育する上で必ずしも外出は必須ではないので、あまり外に出ないインドア派の人も猫を飼うのに向いていると言えます。
ペットと一定の距離を保ちたい人
猫のマイペースさを魅力ととらえられるかどうかは猫向きか判断する上で重要なポイントです。ペットと近い距離でコミュニケーションをとりたい人もいれば、飼い主とペットである程度線引きをしながら過ごしたいと考える人もいるでしょう。ペットと一定の距離を保ちたい人は犬より猫向きです。
住まいのスペースが限られている人
犬と猫どちらも好きで決められないという場合は自分の居住環境に目を向けてみるのも1つです。犬を飼育するには一定の運動量を確保するためある程度広い住まいが必要です。しかし、猫はメリットの部分でも述べた通り、横方向だけでなく上下にも空間を移動できるため、行動のバリエーションが多く、そこまで広い飼育スペースを必須ではありません。住まいのスペースが限られている人はどちらかというと猫の飼育に向いているでしょう。
犬と猫にはそれぞれ異なる魅力があり、一概にどちらを飼うべきだとは言えません。
自分の好みや性格、犬猫のメリット・デメリットなどを全て踏まえ、自分はどちらの飼育に向いているか総合的に判断することが大切です。
ぜひこの記事を参考にしながら、犬と猫に関する理解を深め、自分にぴったりなペットがどちらか考えてみてください。
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